IOSCO Technical Committee Conference Tokyo

証券監督者国際機構(International Organization of Securities Commissions : IOSCO)は、世界116の国・地域の証券監督当局や証券取引所等から構成されている国際的な機関であり、以下の4つを目的に活動しています。

1. 公正・効率的・健全な市場を維持するため、高い水準の規制の促進を目的として協力すること
2. 国内市場の発展促進のため、各々の経験について情報交換すること
3. 国際的な証券取引についての基準及び効果的監視を確立するため、努力を結集すること
4. 基準の厳格な適用と違反に対する効果的執行によって市場の健全性を促進するため、相互に支援を行うこと

IOSCOでは、証券監督に関する原則・指針等の国際的なルールの策定等が行われており、金融庁および証券取引等監視委員会は、我が国における証券当局として、こうしたIOSCOの活動に積極的に貢献しています。

専門委員会は、理事会により1987年5月に設置された委員会であり、現在は15の先進国・地域の普通会員で構成されています。証券分野についての国際的な規制上の課題等について検討・調整を行うなど、IOSCOの活動に関し実質的にその中心的な役割を担っています。

また、専門委員会の下には、実務的な議論が行われる5つの常設委員会(Standing Committee:SC)が設けられており、我が国も、専門委員会をはじめ、5つの常設委員会のメンバーとして、国際的な証券規制の原則の策定等に積極的に参画・貢献しております。

5つの常設委員会は以下のとおりです。

(1) 会計・監査・開示常設委員会 (SC1)

多国間市場における証券の募集及び上場に係る会計、監査及び開示に関する諸課題について検討を行っています。

(2) 流通市場規制常設委員会 (SC2)

証券の流通市場に関する諸課題について検討を行っています。

(3) 市場仲介者常設委員会 (SC3)

クロスボーダーの環境下にある市場仲介者に関する規制監督上の諸課題について検討を行っています。

(4) 法務執行及び情報交換常設委員会 (SC4)

国際間にわたる証券犯罪に対応するための各国当局間の情報交換や法執行面での協力のあり方について議論を行っています。

(5) 投資管理常設委員会 (SC5)
集団投資スキーム(CIS)に係る諸課題について検討を行っています。

IOSCO専門委員会では、金融関係者と規制当局との積極的な意見交換を促進することを目的に、2004年から世界の主要な金融センターでIOSCO国際コンファレンスを開催しており、本年は東京で開催されます。

IOSCO Technical Committee Conference Tokyo

本年11月8日から9日にかけて、東京において、「IOSCO東京コンファレンス」を開催できることは、誠に光栄であります。本コンファレンスにおいては、世界中の証券監督当局と市場関係者が東京に一堂に会し、グローバル化が進む今日の資本市場における諸課題を議論いたします。

2004年以来、IOSCO国際コンファレンスは、ニューヨーク(2004年)を皮切りに、これまで、フランクフルト(2005年)、ロンドン(2006年)で開催され、今回、アジア最大の資本市場である東京で開催することとなりました。現在、東京は、世界最大の国際金融センターの一角を引き続き担うべく取り組みを強めており、そのような時に、本コンファレンスを開催できることは誠に時宜を得たものと考えます。

今回のコンファレンスのテーマは「市場規制-競争、収斂、そして協調」としております。これは、今日の時代認識を反映させたものです。今や世界各国の資本市場は、他の市場とのつながりをますます深めており、また、そのようなグローバルな舞台で市場参加者が競争をするという、かつてない時代となっております。

規制当局も例外ではありません。金融庁を含む主要市場の規制当局は、より効率的な市場機能、より実効的な投資者保護、そして、国民経済へのより大きな貢献に資するような市場構築を目指して、規制環境の改善に傾注してきております。規制体系間の競争、市場規制間の収斂、そして規制当局間の協力は、すべて、これらを実現するために重要な鍵となるものです。

この二日間の会議も、まさに、そうした世界の規制当局と市場参加者を巻き込んだプロセスの一部であります。

日本の美しい秋に、皆さんと東京でお会いできることを楽しみにしております。